鋼の錬金術師
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
うらはがね
キリカとエドワードが互いに想いを打ち明けて二日が過ぎた。
恥じらいを持ちつつも、普段と変わらない日常を送っている。
つもりだったのだが。
キリカはどうも気になることがあり、それを考える度に憂いを帯びた表情を見せていた。
「……ねえ、エド」
「ん?……どうしたんだよ、深刻そうな顔して」
「私たち、やっぱり……」
その深刻な事態とやらが自分たちに関わるものだとわかり、エドワードは静かに次の言葉を待つ。
キリカは戸惑いながらも不安に思っていることを口にした。
エドワードの顔を真っ直ぐと見据える。
「私たち、年が離れすぎていると思うの」
「……は?」
「だって、私たち他人から見たら姉と弟みたいだし」
今にも大粒の涙がキリカの目から零れ落ちそうだった。
そんなことで悩んでいたのか。と、エドワードは大げさにため息をつく。
そしてキリカの両肩に手を置き、真面目な表情でこう言った。
「オレは気にしてない。キリカが年上だろうと、年下だろうとぜんっぜん気にしない」
「ほんと?」
「ああ。それよりも、気にするべきことがある」
「え?」
「それは……彼氏が彼女よりも身長が低いってことだあー!」
エドワードは突然頭を抱えて一人ぶつぶつと言いながら悶絶し始めた。
確かにエドワードは同年代の平均値と比べて身長が低い方だ。
キリカと並んでみてもさほど身長差がない。どちらが高い、とはここではあえて伏せておこう。
「わ、私そんなこと気にしてないよ」
「オレが気にする!背が低い彼氏なんてカッコわりいい!」
悶え転げまわるエドワードを掴まえ、今度はキリカが彼の目をじっと見つめた。
泣き叫んでいたエドワードの愉快な顔が落ち着きを取り戻した。
「私が好きな人はエドワードっていう人。身長が低くても高くても、その人が好きなの」
「キリカ。……お互い様、だな」
「うん」
エドワードとキリカ、二人は笑い出した。
些細なことでお互い悩んでいた。そう思うとおかしくて仕方が無い。
好き。という気持ちが通じていれば多少の壁も崩すことができそうだ。
「……あと十センチはぜってー伸ばす」
そう呟いたエドワードは身長を伸ばす方法をこの世界で密かに調べていたという。
彼の身長が実際に伸びたのか否かはわからない。
キリカとエドワードが互いに想いを打ち明けて二日が過ぎた。
恥じらいを持ちつつも、普段と変わらない日常を送っている。
つもりだったのだが。
キリカはどうも気になることがあり、それを考える度に憂いを帯びた表情を見せていた。
「……ねえ、エド」
「ん?……どうしたんだよ、深刻そうな顔して」
「私たち、やっぱり……」
その深刻な事態とやらが自分たちに関わるものだとわかり、エドワードは静かに次の言葉を待つ。
キリカは戸惑いながらも不安に思っていることを口にした。
エドワードの顔を真っ直ぐと見据える。
「私たち、年が離れすぎていると思うの」
「……は?」
「だって、私たち他人から見たら姉と弟みたいだし」
今にも大粒の涙がキリカの目から零れ落ちそうだった。
そんなことで悩んでいたのか。と、エドワードは大げさにため息をつく。
そしてキリカの両肩に手を置き、真面目な表情でこう言った。
「オレは気にしてない。キリカが年上だろうと、年下だろうとぜんっぜん気にしない」
「ほんと?」
「ああ。それよりも、気にするべきことがある」
「え?」
「それは……彼氏が彼女よりも身長が低いってことだあー!」
エドワードは突然頭を抱えて一人ぶつぶつと言いながら悶絶し始めた。
確かにエドワードは同年代の平均値と比べて身長が低い方だ。
キリカと並んでみてもさほど身長差がない。どちらが高い、とはここではあえて伏せておこう。
「わ、私そんなこと気にしてないよ」
「オレが気にする!背が低い彼氏なんてカッコわりいい!」
悶え転げまわるエドワードを掴まえ、今度はキリカが彼の目をじっと見つめた。
泣き叫んでいたエドワードの愉快な顔が落ち着きを取り戻した。
「私が好きな人はエドワードっていう人。身長が低くても高くても、その人が好きなの」
「キリカ。……お互い様、だな」
「うん」
エドワードとキリカ、二人は笑い出した。
些細なことでお互い悩んでいた。そう思うとおかしくて仕方が無い。
好き。という気持ちが通じていれば多少の壁も崩すことができそうだ。
「……あと十センチはぜってー伸ばす」
そう呟いたエドワードは身長を伸ばす方法をこの世界で密かに調べていたという。
彼の身長が実際に伸びたのか否かはわからない。