RS Re;univerSe舞台
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おなまえ
偶然出会った朱鳥術士に連れられて宿舎までやってきた。ペンギンの子に「おいで」と声をかけてみると私達の後をよちよちとついてきた。丸っこい体を左右に揺らしながら歩く姿はとても可愛い。
また突然ダッシュしてどこかに翔んでいってしまわないかハラハラしていた。
「着いたぞ。足元に気を付けるように」
「ぴぃ」
ボルカノさんの部屋は荒れていた。机の上、床に本や薬草等の材料が散乱している。どうやら新しいアイテムの開発中のようで、設計図が机の上に広げられていた。
「珍しく散らかってますね。普段はもう少しキレイに散らかってるのに」
「作業中頻繁に呼び出しがあったからな。片付ける暇も無かった」
「なるほど。あ、こらこらそれ咥えちゃダメだよ!」
部屋の中をうろうろしていたペンギンの子が床に落ちていた薬草の束を嘴で拾い上げていた。これはなんだろうと首を傾げている。
嘴から薬草の束を取り返すと、またキョロキョロとし始めた。
「おい、ペンギン。部屋を荒らすんじゃない」
「ぴー」
「……ペンギンって。そのまんまですね。呼び名つけてあげましょうよ」
「呼び名、か」
調達した薬草や石材料を作業机の明いている空間に並べているボルカノさん。顎下をさすり、一思案した後にぽつりと呟く。
「フェニキアクス」
「ちょ、なんかいきなりスゴい名前出た……ってそれ不死鳥!」
「神々しくて良い」
「まあそうですけど、属性的に火のイメージ沸きませんよ」
水辺の生き物だから水属性ぽいのに。だから敢えて火っぽい名前を考えたのかな。天の邪鬼なんだから。
「君ならどう呼びたいんだ」
「私ですか? 私は……」
ペンギンの子は私の足元にやってきて、体をぴたりとくっつけてきた。可愛い。
「ぺんちゃん」
「ぴい!」
「安直な呼び名だな」
「いいじゃないですか呼びやすいし、可愛いし。ねーぺんちゃん」
「ぴゃあーぴゃあ!」
返事をするようにペンギンのぺんちゃんが鳴きながら羽をパタパタと動かした。気に入ってもらえたのかな。
「……オレもそう呼ばなければならないのか」
自分が提案した呼び名を却下されたボルカノさんは苦虫を噛み潰した後に短い溜め息をついていた。
偶然出会った朱鳥術士に連れられて宿舎までやってきた。ペンギンの子に「おいで」と声をかけてみると私達の後をよちよちとついてきた。丸っこい体を左右に揺らしながら歩く姿はとても可愛い。
また突然ダッシュしてどこかに翔んでいってしまわないかハラハラしていた。
「着いたぞ。足元に気を付けるように」
「ぴぃ」
ボルカノさんの部屋は荒れていた。机の上、床に本や薬草等の材料が散乱している。どうやら新しいアイテムの開発中のようで、設計図が机の上に広げられていた。
「珍しく散らかってますね。普段はもう少しキレイに散らかってるのに」
「作業中頻繁に呼び出しがあったからな。片付ける暇も無かった」
「なるほど。あ、こらこらそれ咥えちゃダメだよ!」
部屋の中をうろうろしていたペンギンの子が床に落ちていた薬草の束を嘴で拾い上げていた。これはなんだろうと首を傾げている。
嘴から薬草の束を取り返すと、またキョロキョロとし始めた。
「おい、ペンギン。部屋を荒らすんじゃない」
「ぴー」
「……ペンギンって。そのまんまですね。呼び名つけてあげましょうよ」
「呼び名、か」
調達した薬草や石材料を作業机の明いている空間に並べているボルカノさん。顎下をさすり、一思案した後にぽつりと呟く。
「フェニキアクス」
「ちょ、なんかいきなりスゴい名前出た……ってそれ不死鳥!」
「神々しくて良い」
「まあそうですけど、属性的に火のイメージ沸きませんよ」
水辺の生き物だから水属性ぽいのに。だから敢えて火っぽい名前を考えたのかな。天の邪鬼なんだから。
「君ならどう呼びたいんだ」
「私ですか? 私は……」
ペンギンの子は私の足元にやってきて、体をぴたりとくっつけてきた。可愛い。
「ぺんちゃん」
「ぴい!」
「安直な呼び名だな」
「いいじゃないですか呼びやすいし、可愛いし。ねーぺんちゃん」
「ぴゃあーぴゃあ!」
返事をするようにペンギンのぺんちゃんが鳴きながら羽をパタパタと動かした。気に入ってもらえたのかな。
「……オレもそう呼ばなければならないのか」
自分が提案した呼び名を却下されたボルカノさんは苦虫を噛み潰した後に短い溜め息をついていた。