#05 誰も知らないあなたの仮面
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「ここからじゃ狙えんな、他の客が邪魔だ。」
「私が接近してみます。」
<鎮圧執行システム、オンライン。>
腰のドミネーターを確認した常守が、胸ポケットからデバイスを取り出す。
たちまちホロコスに身を包んで歩き出すその背を見送り、肩を軽く動かす。
『何でだろ…』という小さな呟きに、顔を向ける。
「どうした。」
『なんでレモネードキャンディなんだろ……』とフロアに目を凝らして言葉を濁す様に、とっつあんと顔を見合わせた時。
照明が落とされ、ノイズが耳を劈く。
堪らず閉じていた目を開けると、そこは一瞬前まで見ていた光景と様変わりしていた。
「くあっ、何だこりゃあ……!」
「ホロコスへの同時ハッキングだ!ホンボシが逃げるぞ!!」
「ドミネーターだ!犯罪係数で被疑者を探せぇ!!」
『shit!』
その背に、遅れて足を踏み出す。
「公安局だっ」
「きゃああっ!?」
<犯罪係数、オーバー110。>
「マジかよおいっ!」
慌てふためく客達の合間を縫っていくツインテールが、見えなくなる。
<犯罪係数、オーバー140。執行対象です。>
「さっ、佐々「何人いやがる!!」
響いた舌打ちを後に残し、駆け出した。