#05 誰も知らないあなたの仮面
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「でもさ、少なくとも葉山のアバターを使ってる奴は、自分が怪しまれているだなんてまだ気づいてない筈。それってチャンスなんじゃない?」
有害物質を呼吸しながら腕を組むが、ここは彼女の縄張りなので致し方ない。
問題は、話の内容の方。
「ある意味、今回の容疑者は逃げも隠れもせずに目の前をほっつき歩いているわけだ。」
「上手く誘導すれば、正体を掴む手がかりになるようなボロを出すかもしれない。」
「よし、奴のアバターに接触してみよう。」
「手としちゃ悪くないが…誰がやる?」
向けられた視線に朱ちゃんを見やり、また戻す。
『いやあの、私あんまネットとかは……』
え、今時の若い子なのに、的な視線に知らず目を伏せ、髪に手をやる。
「光ちゃん、アバター持ってねぇの?」
『……うん…あ、いやアバターは持ってるんだけどその…コミュフィールド?は使ったことない。ごめん。なさい。』
「別に謝ることじゃないわよ。ただ…意外。」
六合塚さんにまで指摘され、ますます。
『……すいません。』
「そーおー?リア充っぽいし、あたし的には別に意外でもないけどぉ?男いれば別に、ネットでわざわざ、ねぇ?」
その言い分はちょっとわけが分からなかったけれど、『ですよねー』と適当に乗っかる。
とまた、何故か視線が集中する。
『………。』