#05 誰も知らないあなたの仮面
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「この部屋のホロ、再起動できるか?」
「ちょっと待て。」
室内を横切っていく背を見ながら、耳元に口を寄せた。
「なんか今日宜野座さん、変じゃない?」
『え、そう?』
「…んー……なんとなく。」
きょとんと首を傾げた光ちゃんが、『宜野座さん』と声をかける。
『必要ないです。』
笑顔で見上げられた狡噛さんが、目を瞬く。
『初動捜査の映像見ました。このソファ、本当に位置ちょっとズれてますよ。』
「ねぇ光ちゃんのソレさ、もしかして死体とかそんなんもばっちりくっきり?」
『そう。だから、毎晩ベッドのお供はアニメのDVDー、ってわけ。』
「うわさみっし!」
目の前で繰り広げられる会話を見下ろす狡噛さんの顔は、なんだか可愛かった。
「…おら縢、そっち持て。」
「はいはーい。」
『もしこの床下から腐乱死体が出てきたら、今夜は「佐々山」
咎める声がいつもより少しだけ柔らかく聞こえるのもやっぱり、気のせいなんだろうか。
「マンションだ、有り得ない。」
『…ですよね。』