#04 たまには色相の曇らない24時
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「俺ね、こー見えても意外と常識人なの。だから、じょーしとそーゆー関係になっちゃうのはちょっと。ホント、ゴメンね。」
『ああ、やだ私、また日本語忘れちゃってるみたーい。常識人て単語、後で辞書で引きなおさないとー。』
コーヒーを傾けながら話す光ちゃんと縢くんに向けていた視線を、移した先。
吹き出しそうになり、慌ててケーキを口に運ぶ。
「あ、コウちゃんはどう?」
悪戯っぽい視線を向けられた狡噛さんが、薄く笑って目を伏せる。
「ね、どう?」
「かが「心配するな、ギノ。」
伏せられていたグレーがかった瞳が光ちゃんと自分とを行き来し…
「ない。」
『何だソレっ』
「何ですかソレっ」
「言葉通りだ、ない。」
無邪気な笑い声が日のあたる廊下に響いて、弾んだ。
『……なんだろう、すごいテンション下がる…』
「ない、って!も、ないんだよコウちゃん的に!!」
顔を顰めていた宜野座さんが、「そろそろ戻るぞ」と壁から背を浮かすのに慌てて立ち上がって、後を追う。
「あー笑った。」
『そっかー…ないのか、私……くそぉ…』
振り返って二人に浮かべた笑みが、そのまた後ろを見て、深くなる。
「…あ待って下さい、宜野座さん!」