#04 たまには色相の曇らない24時
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肩をすくめて笑い、ご丁寧に生クリームまで載せられたケーキに視線を落とす。
『ただ、曇らないようにしてるだけ。そしたらまあ…こうなってた。監視官に、なってた。』
フォークを刺すと、底部に敷き詰められたクッキー生地がサクッと良い音をたてる。
「……曇るって、サイコパス?」
『…ん…自分が?』
向けられた他意のない問いと眼差しを見返して、考えてみる。
私が、私で在るため。
そう
いつだって、それだけ。
「何ソレ」と呆れたように眉を下げた縢くんに笑い、ケーキを口に運ぶ。
それだけを。
唇にこびりついた笑いを、生クリームと一緒に舐めとった、時
「んな荒んだ笑い方してんじゃねーよ。」
「女が」と額を叩いたグーは、なんだかぎこちなくて。
『……手出したな。』
「お望みなら、マジで出すけど?」
ああ、その笑い方は、嫌いじゃない。
『考えとく。』
「いや、冗談だし。」
嫌いじゃないよ。