#04 たまには色相の曇らない24時
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『朱ちゃんの裏切り者ー!』
「えええ?」
困ったような笑みを浮かべる常守を見ていた大きな瞳が、こちらを向く。
『う…裏切り者ー。』
「………」
「ま俺けっこー寛大だから?下さいって一言言えば?ちゃーんと光ちゃんにもあげるよ?」
『はっ、誰が!』
とまたもじゃれ合い始めた小型犬達に宿舎から通算何度目になるか知れないため息を吐き、顔を上げる。
「よぉ。」
「…ああ…」
いつも通りの仏頂面に微かに混じるものを同じく感じ取ったのか、常守がくすりと笑みを零す。
「何がおかしい。」
「え?あいやぁ……ええと…」
目を泳がせるその様に口を開きかけた時、どんっと背中にそれなりの衝撃。
『あ、手出した!女の子に手出したーっ』
「女の子?え、ゴメンどこ?誰?」
『何を――っ!?』
その襟首を掴んで持ち上げ、慌てて踵を返したもう一匹も、捕獲する。
「好きなだけ、遊んでこい。」
途端に口を開いた二人に、顔を近づける。
「仕事の邪魔だ。」