#04 たまには色相の曇らない24時
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『だっ…痛いって!』
「………」
ラックにボールを並べていた手を止め、何やらじゃれ合っている二人を見やる。
「何してんの?」
「ええ?ああこの監視官様がね、俺を使って変な妄想を――」
『してないっつってんじゃんっ』
「嘘つけこの変態っ」
『あ、そういう差別用語口にすんのは良くない、良くないよー色相濁りますよー!』
「元々濁ってんだよ!!」
光ちゃんの頭をはたくようにした縢くんが、今まで掻き混ぜていたものをケーキ型に流し込む。
かなりの不機嫌顔だがしかし、その手つきはとても丁寧だ。
「っつうか君らさ、オフだってのに何で揃ってこんなトコいんの?」
「や。オフってわけじゃ…っていうか、チーズケーキ作ってくれるって言ったの縢くんじゃん。」
「っはー、悲しいね。年頃の乙女が二人揃いも揃って……」
『今更だけどさ私、焼いたやつのが好きなんだよねー。』
くるくると自身の髪に指を絡めるその様に息を吐き、ビリヤード台へと戻る。
「誰がお前にやるっつったよ!」
『誰がくれと言いましたかー?』
再び始まった言い争いを背に聞きながら、ふと視線を上向ける。
「宜野座さん、まだ報告書整理してるのかな。」