#04 たまには色相の曇らない24時
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「診断受けて初めて自分の嗜好に気づく奴もいるらしいよー?んで、カミングアウト、とか。」
『……マジ?』
端整な面差しは、多分そうしたくてしているのだろうがツインテールのせいでいささか子どもっぽく見え、勿体無い。
キツそうな見た目の女を好む男だって、世の中には大勢いる。
例えば俺とか……関係ないけど。
「アメリカなんてそーゆーのこっちよりずっと先進的なんじゃねーの?」
『いや、まそーだろうけど。他の認識がどうこうは関係ないっしょ?』
『こういうことって』と付け加えるその顔を見下ろしながら、泡だて器を動かす。
『ちなみに縢執行官殿は?』
「は?」
『ストレート?』と首を傾げるのに悪戯心が持ち上がり、口角を上げる。
「っさー?どー見えるー?」
『………』
ひとつ瞬いた大きな瞳がややあって逸らされ、その口元にさり気なく手が添えられる。
「…おいコラ。」
『…何?』
「………」
『え…や…?』と本格的に隠された口元と変に泳いだ目に、ボウルを置く。
『痛!何…ちょ髪引っ張んないでよっ』
「何妄想してんだこのエセ監視官っ」