#04 たまには色相の曇らない24時
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「キテレツ大百科?」
「そ。知らない?コロッケの歌。」
「…知らないなぁ。」
それぞれ報告書やら資料やらを抱えて後ろを歩く朱ちゃんと縢くんを見やり、顔を前へ戻す。
いくら統合分析の女神さまと言えど、一度にこれだけ大量のデータを処理できるのだろうか。
密かに、そのキャパはかなりの確立で気分に左右され、さらに常時比較的狭いと踏んでいる。
『………』
真っ先に自分のものを渡して即座に退散しようと決め、足を速める。
「光ちゃん、今日もお弁当?」
『え……んー………ん?』
和やかな声に返しかけた耳に響いた、微かな音。
「俺特製チーズケーキ、食いたくない?」
『………』
分厚いドアに顔を寄せ、目を瞬く。
「どし『えっ、チーズ!?』
声を張り上げて振り返ると、二対の視線が面食らって瞬く。
「「………」」
「…チーズじゃな『嘘、私チーズ大好きー!すぐ行こう今行こうさあ行こう!!』
縢くんの抱えたダンボールに書類を投げ入れ、二人の腕に手を伸ばす。
「何だよ!」
噛みつくような問いに絡めた腕を引き寄せ、顔を近づける。
『……Lの世界?』