#31 完璧な世界 前編
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どこか遠く、丘の上の方で銃声が鳴り響いた。
一発。
そして来る、静寂。
二人は
初めて出会う以前から、ああなる運命だったんだろう。
瞬きすら出来ない光景はでもとても、綺麗だった。
すれ違っていたワケでもない。
分かり合えなかったワケでもない。
知らず膝が折れ、座り込んでしまう。
彼等は誰よりもお互いを理解し、相手のことだけを見つめていた。
「……っ…こうがみさん…」
だけど
だけどもう少し
もう、少しで良かったから。
見て欲しかった。
貴方以外に想われている、貴方を。
アタシ達を
見て、欲しかった。