#30 血の褒賞
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「公安局の権限で、この施設への電力供給を遮断できる筈だな?」
<その場合、センターの機能だけでなくセキュリティシステムも全滅です。貴方の狙いはそれですね?>
静かな声が、真近くで流れる。
<私達を利用して、セキュリティを解除させ、先回りして槙島を殺すつもりでしょう。>
なんともまた
<やらせませんよ、絶対に。>
「…槙島はこの国を潰す気でいる。今公安局が選べる選択肢はひとつだけだ。電力を止めろ。それでこの国は救われる。」
<私は貴方も救います。>
迷いなく言い切られた言葉が眼前に、散っていく。
<狡噛慎也を、殺人犯にはさせません。>
格好のいい女になったモンだ。
いや
「……なら早い者勝ちだな。」
言い捨てる事しか出来なくて、通信を切る。
腰を落ち着け、拳銃の弾丸を確認。
いざという時に備えてナイフも抜き易い位置に差し込んでおく。
きっと
よ、宜しくお願いします!
もしかしたら、最初から。