#29 正義の在処
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「………」
後天的免罪体質――それは、コイツ等にとっては槙島と彼女の価値が同じだと説明する為の言葉でしかない。
少なくとも、自分にとっては。
――朱ちゃん
記憶の中で朗らかに笑う貴女は強くて。
とても、強くて
<常守朱。>
見据えた先に在る世界には例え、そうは映らなくても。
弱いただの、私の大事な友達なの。
<貴女も槙島聖護に対する狡噛慎也の私的制裁を、否定している。貴女も我々も、感情論による無益な犠牲を避けようとしている点では、価値観は共通しています。>
「私は、槙島の罪が正しく裁かれるべきだと思っているだけ。貴方達だって、法を犯した前科があるなら、それに見合った償いをするべきなのよ。」
――貴方に貴方の”正義”があるように私にも、私の”正義”がある。
<社会に対する我々の貢献は、過去の被害に対する補償として充分に過ぎるものです。>
そういう事なんです
シビュラの存在を赦す事は、受け入れる事は出来ない。
でも、この世界を壊したくなんてない。
私の”正義”は、私でなくちゃならない。
「都合がいいのね。」
そういう事なんだね。