#29 正義の在処
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厚生省本部、ノナタワー地下4階。
「!?」
眼前の壁が唐突に、まるでパズルのように動き出すのに目を見開く。
見ている内に不自然に揃った一面がスライドし、地下へと続く階段がその向こうに姿を現す。
<どうぞ奥へ。足場に気をつけて。>
促され、慎重に一歩を踏み出す。
「……一体どこへ連れて行くの?」
隠し通路――
光ちゃん達もコレを見つけたのだろうか。
という事は先に見つけたのは槙島の部下の方…槙島の部下の方が隔壁を開け、そこへ2人も続いた。
そう考えれば辻褄は合う
しかし。
<今から貴女が目にするのは、この世界の頭脳であり、心臓部でもある場所です。>
だとすればその痕跡を消したのは厚生省以外、有り得ない。
手摺に指先を置き、下を覗き込む。
嫌な湿り気を帯びた風が、前髪を吹き乱す。
仄暗い予感が、ゆっくりと胸中を、侵していく。
自分は一体
「……世界の中心…?」
何を知ろうと、しているのだろうか。