#28 透明な影
夢小説設定
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「…狡噛さん…」
ホロ表示された地図の上に、さしたる意味もなく槙島に関わった者達のデータを別ウィンドウで開く。
「光ちゃん……何処へ…」
固まって機能しない思考と、ついでに凝り固まった肩が、耐え難く重い。
誰もいないのを良い事に「はぁーあ」と声に出しながら伸びをする。
と、直後響いたドアの開閉音にハッとして向けた目を、瞬く。
「?」
そこに佇んでいたのは、装備運搬ドローン。
本来ここに在るべき物ではないし、勿論自分が呼んだのではない。
立ち上がって近づくと、聞き慣れた作動音と共にカバーが開き、ドミネーターが露出する。
手に取れと言われているような気がしてその銃杷に、手を伸ばす。
指先に伝わる冷たく、思い感触。
<常守朱監視官。>
「………」
何か、異様な事が起きている。
だけど同時に
<今から>
あの日から止まない、焦燥が。
<貴女に全ての真実を告げましょう。>