#28 透明な影
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「…いろいろ、あったと思うケド…」
「大丈夫?」と慈しみに満ちた眼差しが、こちらを見た。
綺麗な指先から昇る紫煙は気づけばいつからか、それ程不快ではなくなっていて。
それが喜ぶべきか事なのかどうなのかは、分からないけれど。
「まぁ、落ち込んでる場合じゃありませんし。」
「こんなお姉さんで良かったら、話し相手になるわよ?」
ただ単純に、嬉しいと思う。
「は…」と乾いた息とも笑いとも吐かない音に、知らず視線を上げる。
「そいえば人に愚痴ってないな。…狡噛さんが…」
深く息を吸って、吐く。
「潜在犯じゃなく本物の人殺しになっちゃうなんて、絶対にイヤです…!」
「……何もかも、自分で背負い込むってのはダメよ。」
「大丈夫ですよ。…心配なら、色相判定してみます?朝自分でチェックしてびっくりしちゃいました。こんなことになったのにペールターコイズ……あたし、どれだけ薄情なんだろう。」
「心と、サイコ=パスは…別のものよ。」
「じゃあ、サイコ=パスってなんなんですか?」
ねぇ
「心って……なんなんですか?」
誰か教えて。
教えて?
光ちゃん。