#27 水に書いた約束
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踏み出した世界が昨日と変わっている。
確かに。
降り注ぐ滲むような黄金色の中で、一歩を踏み出す。
静まり返った朝の街を満たす清澄な空気に両腕を広げて息を、吸い込む。
見上げた視界を満たす色。
この街を
この場所を
振り返った顔がその肩の上で、微笑する。
この人を満たす――碧。
私も、変わる事が出来る
きっと。
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