#27 水に書いた約束
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踏み出した世界は昨日と変わらない
何も。
降り注ぐ滲むような黄金色の中で、一歩を踏み出す。
静まり返った朝の街を満たしているであろう、清澄な空気をめいっぱいに吸い込む事の出来ないのが少し、口惜しい。
そうして辿り着いた港近くの、廃棄区画。
埃っぽいガレージのシャッターを上げると、風が、髪を撫でた。
見上げた視界を、光が満たす。
俺も、変われない
決して。