#27 水に書いた約束
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「一応ねぇ。でも、シビュラシステムの完全復旧と共に対策プログラムが実装される予定。」
塗り終わった指を目の高さにまで掲げた自分のすぐ後ろで、空気が動く。
「そうなったら、後はもうふつーのヘルメット。」
「完全復旧まで?」
「後6日?」
扉の開く音に、「証拠品持ってくつもりー?」と背を向けたまま
「捜査の為に必要なんだよ。」
「捜査からは外されてるくせに。」
「こっちにも通達がきてるのか。」
「んー?どうだったっけ、そういやまだ聞いてなかったかも。」
[UNLOCK]のキーに触れる。
「絶対に、外に持ち出さないでよね。」
「分かってるよ」という返事に、苦笑する。
だけど私はこう見えて常識人で大人だから、自分自身の感情を宥めすかしてやる事が出来る。
「ねぇ慎也くん?アタシさぁ、せめて一度ぐらいは貴方と寝てみるべきだったのかなぁ。」
出来てしまう。
「…どうだかな。お互いシュミじゃなかったと思うぜ。」
だってそれが間違ってるとはどうしても、思えないから。
「そうだよねー…。」
そんな、モンなのよ。