#03 飼育の作法
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「死体はすでに、初動でドローンが処理した後でして、こちらが記録だそうです。」
受け取ったディスクを捜査用ドローンが飲み込み、ほどなくして映像が立体投影される。
「死体は、ドローンに生きたまま解剖された常態か。」
「すっげぇ。」
何が面白いのか、向かいの縢が笑みを浮かべて顔を近づける。
「被害者の塩山さん、誰かに恨みを買うようなことは?」
「ありませんよ、優秀なスタッフでした。」
問うた征陸の横で口元を押さえる常守を見て、横目で隣を見下ろす。
『……銀河超特急だな、これは……』
意味不明の呟きに眉を寄せた時、主任が再び口を開く。
「サイコパスも特に問題なし、やはり事故ですよ。」
『彼のサイコパスに問題なかったから事故じゃないって理屈がよく分からないんですけど。』
的を得た指摘に、温厚そうな目が瞬かれる。
「しかも実際これで三件目…さすがに多すぎやしませんかねえ?」
「先ほども申し上げた通り、危険の多い現場なのです。管理体制についての批判であれば承りますが、そちらは然るべき筋を通してお願いしたいですね。」
気分を害されたといった様子の応えに、征陸の唇が歪んで狡噛を向いた。
「暴走したドローンの分解調査は…」
「本部に搬送を手配した。後は唐之杜の分析待ちだが…メモリーが予備を含めて吹っ飛んでいるらしい。あまり期待しないほうがいいだろう。」
思わず小さく息を吐きながら見たメンバーの表情は、各々。
「一旦車に戻って、こいつを本部に転送してくれ。俺はもう少し郷田主任と話がある。」