#25 裁きの門
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大型エレベーターの扉が左右に開き、ドミネーターを掲げる。
丁度反対側についた狡噛さんもそっくり、同じ動き。
ホール、クリア。
続いて、構造の剥き出しになった古式な降昇機へと乗り込む。
<慎也くん、まさかとは思うけどノナタワーのアンテナ層で電磁パルス・グレネードを使おうなんて思わないでね。>
「後でギノに殺されるからな。」
心なしか楽しそうな色を含んだ瞳が、こちらを流し見る。
<じゃあヘルメット対策、どうするつもり?朱ちゃんが一緒だと、ドミネーターは封じられるわよ。>
「その為に、わざわざ1個拾ってきたんだ」という言葉と共に差し出された物に、瞬きする。
「コイツを被ったヤツの犯罪係数は、外部から読み取れなくなる。つまり、常守監視官がコイツを被れば、敵のヘルメットにサイコ=パスをコピーされる事もない。」
<…なるほどね。>
投げ渡されたヘルメットを慌ててキャッチし、眉を下げる。
渋々装着しつつ、思考を口に乗せる。
「それにしても、槙島の目的は一体?」
「槙島は囮だ。多分本命は光の言うように”下”へ向かっている…そう考えなきゃ、この状況で敵が二手に分かれた説明がつかない。」
多分、まだ納得がいっていないのだろう。
「地下に、監視カメラもないよく分からない施設があるんだよな?」
こんな時だというのに少しだけ、口元が緩んだ。
<そーなんだけど。光ちゃんと秀くんからの連絡も途絶えちゃってて、何がどうなってるのやら…。>