#25 裁きの門
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「どうかしましたか?」
「いや…ちょっとな」と言葉を濁すに留めると、光がふとこちらを仰ぎ見るのが分かった。
「ギノさん達の到着待ちますー?」
「冗談よせよ。」
「ですよねー。」
「でも、このタワーは4人で探索するには大き過ぎる…。」
「大丈夫。俺達には凄腕の分析官がついてる。」
「情報分析の女神様がねー」とおちゃらけた縢に、笑う。
<ねぇねぇソレってアタシの事でしょぉ?>
「そうかもな。首尾は。」
<ノナタワーの全監視カメラを公安局ラボで制御中。敵は現在二手に分かれてる…上に4人、下に4人。>
『槙島は?』
<上。さっき、最上階のエレベーターを降りたところ。>
「最上階?」
エントランスから伸びるエスカレーターに視線を投げ、揃って眉根を寄せる。
『官庁フロアではなく?』
<ええ。アンテナ区画に直行よ。電波ジャックでもしようってのかしら。>
「標的は厚生省じゃない…?」
バングルを起動させて見たタワー見取り図によれば、最上階にはアンテナ区画とホログラム発生器があるのみ。
どちらもこれ程の騒ぎを起こしてまで手に入れたいものとは思えない。