#22 深淵からの招待
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「もう大丈夫なの?」
黄昏色に染まった背中に、声をかける。
横に並んでも意地になったように固定されたその視線は、動かない。
ややあって諦め、前を見る。
痛いくらいに眩しい夕日はだけどとても、美しかった。
『……そっちこ「大丈夫だよ。」
「看護師さんに無理言ってこんなトコにいるのに比べたら、ね。ダメだよ、あんまり無理しちゃ。」
いつまでだって、待っていられる。
俯けられたその瞳がやがて
例えどれだけ、かかったって。
こちらに向けられるのを
私を見るのを
『……どっちが無理、してるのよ……』
知って、いるから。
『どっちが、無茶してるの…!』
だから。
「…大丈夫。」
ねぇ
だから。
「私は大丈夫。」
そんな、貌をしないで。