#22 深淵からの招待
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「常守が、モンタージュを…!?」
「そぉ。」
手をついて上向いた縢くんの背中が触れた膝を、引く。
「メモリースクープだよ。記憶にある情報を脳波から直接読み取って映像化するっていう。」
こちらを見やったその顔が険しくなるのさえどこか、意識の隅で認識していた。
「朱ちゃん、アレで槙島聖護の姿を再現するつもりらしくて。今ンとこ、槙島って奴の顔をはっきり見たことがあるのは朱ちゃんだけだから…「記憶の強制的な追体験だぞ!よりにも寄って、目の前で友人を殺された経験を…!!」
「わかってるよ!」と荒げられた声が、大して広くもない室内に反響する。
「だから皆も止めたんだ…いくら朱ちゃんでも、サイコ=パスが無事で済む筈がない。」
「じゃなんで!」
「次は絶対に仕留める、って。槙島を。」
頭を殴られたような衝撃に、目を見開く。
「だとすれば?少なくともコウちゃんや光ちゃんに彼女の事をとやかく言う権利はないかも――!?」
その身体を押しのけるようにして、ベッドから降りる。
「ちょっ、光ちゃ『どいて!!』
冷たい床に足をつけた途端に危なっかしく揺れた身体に、足がもつれた。
「おい!」
支えてくれた腕を払いのけてドアの開閉スイッチを押し込む。
「待てって!光ちゃん!!」
『っなんでよ!?』