#22 深淵からの招待
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「槙島聖護は実在した…」
誰も
「もう誰も狡噛さんの事を、光ちゃんの事を疑いません。」
誰にも
「私達、これでようやく、ひとつの目標を一緒に追いかけられるようになりました。」
誰とも。
結べなくても
繋がれなくても良い。
そう、思ってた。
『……あ…』
呼べないのに、名前さえ、ちゃんと。
なのに。
肩越しに振り返ってこちらを見たその目元が微かに緩められる。
その姿を閉ざしたドアに知らず俯き、噛んだ唇は苦くてでも、少しだけ
「…早々に治さないと、一緒に追いかけるどころか置いてかれちまいそうだ。」
優しい。
『……ヤ。』
「ん?」
『それはイヤ。』
「……そうか」と先程のそれと同じ様な緩さに、毛布を被る。
苦しかった。
息も、胸も――全部。