#21 Devil's crossroad
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3分と経たない内に聞こえてきた規則的な寝息に呆気にとられていると、枕元のインターフォンが鳴った。
「なんだ。」
<なんだはないでしょ。>
<もぉ>と不貞腐れるのを横目に頁を捲る。
「で、どうなんだ?」
<まーったく女の子だってのに打ち身擦り傷内出血に頭部裂傷。酷いモンよ…ま、なんとかなるけどね。メンタルの方は至って健康。色相はペールターコイズ、犯罪係数には変動無し。>
「…そうか。」
布団に浮いた線の頼りなさに、息を吐く。
<ね。ホランドって誰だろうね。>
「……ダチだと言ってたが。」
<恋人、ではないみたいだけど。初恋の人…ってトコかしらね?>
「…さぁな。」
<ふふ。気になってるくせに。>
「インターフォンの意味あるのか?」
<当たり前でしょ。プライバシーは人間の当然の権利よ。>
「じゃあもう切っていいな。」
<どうぞどうぞ?あ、ちなみに慎也くん?>
剣呑な視線を向けた先で志恩が、目を細める。
<本、逆さまよ。>