#21 Devil's crossroad
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Lv.1からLv.8まで、階層ごとにレベル分けされたこの都市は、母国のそれと、限りなく似ていた。
似せて造られたものなのだから、当然と言えば当然だけれど。
「…へぇ~え?」
灰色の髪をした、狼みたいな荒んだ目をした男が下から上へと視線を流す。
「この前見かけた時はフルフェイスメットなんかつけてやがったからよくわからなかったが。可愛い顔してるじゃねぇの…嬢ちゃん、本当に17歳?」
『はい。』
「…はい、ねぇ…。」
「ククッ」と喉の奥で笑ったホランドという男が、背後を振り返る。
「そろそろ時間だな。タルホを呼んでコイツの面倒を見るよう言ってくれ。」
「おいおい本気かよリーダー?マジで連れてくの?この子?」
「時間が惜しい。さっさとしろ。」
呆れたように肩をすくめ、「へぇへぇ」と出て行ったアフリカ系の男の背を見送っていたその長身が、立ち上がる。
「あー…ひか…る……光。合ってるか?」
『はい。』
「…はいしか言えねぇのかお前は?」
『…いいえ。』
「まぁいい」とそのまま踵を返して歩いていくのを見送っていると、「おい」と声をかけられた。
「何してる。」
『え「ついてこい。」