#20 聖者の晩餐
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冷たくて、静謐な感触。
狭い視界の中で、赤色灯が、揺れている。
「気がついたか。」
「…常守監視官は……佐々…山、は……」
「佐々山は、緊急搬送された。失血がひどすぎて…常守は……」
目を伏せたギノが、少し離れた方を顎で示す。
毛布で身を包んで小さくなったその口からは、絶え間なく何事かが呟かれている。
[私がゆきを見殺しにした]
「………」
トッと強めにその腕に、手の甲をあてる。
「――っ!……ふ……」
涙が溢れた大きな瞳が、俯けられる。
自分で自分の身体を抱き締めるようにして嗚咽した常守に、口を開く。
「何があった。」
「……あの男と、会いました……」
「あの男…「槙島聖護は…ドミネーターで、――裁けません……!」
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