#20 聖者の晩餐
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「…ひ、光ちゃ…?」
一瞬前まで動いていたその身体は力無く倒れ、ピクリとも動かない。
突き動かされるようにして足元の猟銃を拾い上げ、左手で構える。
想像以上に、重い。
だが
「今すぐゆきを解放しなさい!さもないと!!」
右手のドミネーターを手放すことが、出来ない。
だって
もし――
「さもなければ、僕は殺される。君の殺意によってね。」
「それはそれで尊い結末だ」と嘯くマキシマを狙う、二つの銃口が、震える。
「ほら。人差し指に命の重みを感じるだろう?シビュラの傀儡でいる限りは決して味わえない…それが決断と意志の重さだよ。」
ゆきのすすり泣きと、トリガーにかけた指先の振動が神経を、磨耗させていく。
<犯罪係数、アンダー20。執行対象ではありません。トリガーをロックします。>
どうして
でも、なら――だけど。
「――ッ」
「デカルトは、決断が出来ない人間は欲望が大きすぎるか、悟性が足りないのだと言った。……どうした。ちゃんと構えないと弾が外れるよ?」
私が、人を――?
「さぁ、殺す気で狙え。彼女の様に。」
[私]が