#20 聖者の晩餐
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「まるで戦場…いや、処刑場だ…」
視界の悪い周囲に目をやり、足を進める。
「こりゃ3人や4人なんてモンじゃない…数十人…いや、下手したら100人近く死んでますよねぇ。」
「ここに狡噛が誘い込まれた…?」
かつては、地下の貯水槽だったのだろう。
衝立やバリケードを追加されて改装され、無秩序な迷宮化している。
「大量殺人…虐殺?犯人の目的は?」
「ゲームじゃないっスか…」
「は?」
知らず眉間に皺を寄せて見つめると、縢が「え」と小さくうろたえた。
「いやぁ、この地下にやってきた時からずっと感じてたんスよ…対戦ゲームのステージみたいだなって。」
「ヴァーチャルならともかく、生きた人間を使ってゲームだと?」
信じ難い例えにそう返した時、情報端末に着信が入る。
<こちらハウンドone。誰か聞こえるか?>
「…こちらシェパードone。状況は。」
<ハウンドthreeを保護した。生きているのが不思議な有様だ。犯人は人質を取って依然逃走中。シェパードtwoが単独で追跡を続行している。急いでくれ!>
「くそっ。了解した。その場を動くな、すぐに救援に向かう。」
<急げ伸元。恐らく##NAME1##ちゃん…シェパードthreeも敵を追ってる。>
衝撃的な情報に、他二人と目を見合わせる。
「……どうやらそのくそったれなゲームとやらは、まだ終わっていないらしいな……」