#19 メトセラの遊戯
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旧新橋駅前SL広場。
足を止め、かなり寂びれた感のある周囲を見回す。
『……これは……』
角に止めた車を見やり、再び。
『ヤバイ、かも……?』
思わず漏れた苦笑混じりの独り言さえ、響く。
[M]と残された表示を見上げ、その真下を見やった、その時。
カーとかん高い声に首をすくめて見やると、一羽の烏と目が合う。
『………』
複数の足跡の入り乱れように目をやりながらガードレールに腰掛け、右手でポケットを探る。
腕のバングルを操作し、一係と分類されたその一番上に表示された名前を見やった瞬間
射した影に飛び退くと同時に左即頭部にじんっと熱が奔る。
「あらら、意外にイ~イ反射神経。」
糸目の男の手の上で弾む黒い物体を見据えながら身体を沈ませる。
『……誰?』
にこりと笑って首を傾げるその様に口を開きかけた、時。
「guess who?」
ふっと耳にかかった吐息を、バチリという音がかき消す。
闇色に染まった視界に思考が、溶けた。