#18 碧の福音
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「あ、いた。」
窓枠の中の空を横切っていった鳥に向けていた視線を、入り口に向ける。
『ああ、お疲れ。』
「お疲れじゃねーよ。休憩行ったきり戻ってこなくてさぁ。」と隣に座るのを見て、口を開く。
『とかなんとか言ってアレでしょ。私を捜しに行くとか言って出てきた口なんでしょ。』
「ご名答~。」
『………』
「………」
ひょこっと顔を覗き込んできたつぶらな瞳を、見返す。
「どしたの。なんか、酷いよ顔。」
『…煩いよ。』
悶々としていたのを振り切るつもりで勢いをつけて、立ち上がる。
『し、行くか!』
「ええ俺今来たばっか『はいはい。』
強引に縢くんの腕を掴んで立ち上がらせ、引っ張って歩き出す。
『あのさー。』
「何。」
『いや……ごめん、特に何もなかった。』
「んだよそれぇ!」
何も無いことはないけれど、それを言葉にすることは出来そうにない。
でも
『戻ろう!そして、働こう!』
「……何なのマジで……」
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