#18 碧の福音
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――そんな…あの子だって、私達の子どもなのよ!?
まだそんなことを言ってるのか!?光留はもう…―あいつはもう――
大昔のワンシーンを、これ程鮮明に思い出すことができるなんて
私の脳は本当に良く、出来ている。
――光
ああ、やっぱり
貴方の声は今も。
私をひどく幸せな気分にさせてくれる。
――光
悲しく、させる。
『……優しい人、でした。』
問いを含んだ視線を感じながら、言葉を探す。
『………器用貧乏…って、いうのかな……』
泣きたいのか
ごめんな、光
『…多分…人よりよく、見えて……』
笑いたいのか
母さんと…父さんと、仲良くな。
『他人(ヒト)も………自分も…』
そう言えばあの時も、と思い出す。
とうとう口にされることが無かった、別れの言葉。
貴方はきっと生涯、誰にも、使わなかったのだろう。