#18 碧の福音
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むっと口を尖らせるその顔にどうしたら良いのか分からず、頭を掻く。
「……とにかくだな、一人で動くのは止めろ。どうしても行くっていうんなら俺を連れてけ。」
デスクに向き直り、コーヒーを口に運ぶのに内心で舌打つ。
「お前、どうも自分を過信しすぎちゃいないか?監視官とは言え、ドミネーターがなけりゃただの女なんだぞ。」
『意外と思考が前時代的ですね。』
「…!……そうじゃなくて、俺はただ…」
『ただ?』
さも面倒臭そうに肩肘をついてこちらを見上げるのに言葉を探しつつ、ポケットを探った。
「…つまり…」
右手にライターを握ったまま、1本銜える。
「…だな……」
『それ吸ってきていいんで、話まとまったらもう一回来てもらえます?』
こめかみが引き攣るのを感じながら、唇を引き上げる。
「…一体いつから禁煙になったんだろうなこの部屋は?」
『さー、まー最近は世界の大体の場所がそうですからねえ。』
「…!…」
ぺきっと音を立てた煙草が、微量の灰を床に散らせた。