#18 碧の福音
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勝手に幸せを振りまいて大人を惑わし、都合が悪くなるとすぐ逃げる。
『…ぎ、宜野座さんが戻ってくるまでに「片を付けよう。」
その横顔に浮かんでいたわざとらしい笑みが掻き消え、デバイスに伸ばされた手が不自然な位置で止まる。
まるで、子どもだ。
「お前、昨日も扇島に行ったろう。」
くるりと椅子を回転させて座したまま床を蹴るのを阻止すべく、華奢な肩を掴む。
『……何のことだか「行ったな。」
「とっつあんに聞いたぞ。当直中に急に姿が見えなくなったと思ったら、廃棄区画で未成年者3名を補導?」
横向けられていた顔が観念したように真正面に戻され、反抗的な色を含んだ瞳が不躾なまでにこちらを見上げてくる。
「軽率な行動は慎めと言った筈だ。」
『先輩風吹かすのは結構ですが、保護者面は止めて下さい。』
さすがにむっときて、顔を顰める。
「保護者面なんかしちゃいない。馬鹿なことはするなと言っているんだ。」
『…馬鹿なこと?』
嫌に凄みのある声に、素直に失言を認めることにする。
「スマン。」