#17 Would you please listen to me?
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今にも泣き出しそうな色をしたその瞳はでも、何も求めていない。
欲しては、いないけど。
「……嬉しいの。」
どうして口元が、目元が緩んだのかが、分かったから。
「嬉しかったの。」
見えてる。
「……話してくれて……」
貴女の目に私は
私はちゃんと、映ってる。
「ありがとう。」
それなら。
私にも、貴女に
『……泣いてるのに……?』
困ったように口元を緩める光ちゃんに首を振り、手の甲で涙を拭う。
「嬉しい時でも、涙は出るよ。」
伝えられることが、きっとある。
ひとつ瞬いた大きな瞳が、一瞬の躊躇いに揺れて私を映す。
白い頬を伝った涙に触れたその顔が、信じられないほど幼い表情を浮かべてこちらを見つめる。
「ね?」