#16 琥珀色の記憶
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「私は、生け捕りにしないよ。」
並べられた弾丸は測ったように、等間隔。
「いいのか?」
「勿論。どうして、生け捕りなんて。」
向けた視線の先で、作り物のそれが同じようにこちらを向く。
「君は気づいていないようだから言っておくが、狡噛慎也……佐々山光…」
耳に新しく、かつ何の違和感もなく響く、その名前。
「この名前を口にする時、君はとても楽しそうなんだよ。」
顔が笑み解れるのが、よく分かった。
さぁ、もうすぐ
もうすぐだ。
その時僕は、やっぱり今と同じ顔をするだろう。
その時君達は
君は――
どんな貌をするのだろう。
「………」
待ちきれないのは僕だけでは、ない筈だ。
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