#16 琥珀色の記憶
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「そんなのチームワークじゃありません!」
視線を強め、宜野座さんを見据える。
そんなのは
「犯罪を解決するのと、自分のサイコパスを守るのと、一体どっちが大切なんですか!?」
違う。
「君はキャリアを棒に振りたいのか?」
瞬間波のように怒りが引いたのは、動揺からじゃない。
「ここまで積み上げてきたもの全てを犠牲にするつもりか。」
「私は…」
逃げかけるそれを鷲掴み、もう一度。
「私は確かに新人です、宜野座監視官は尊敬すべき先輩です。しかし階級上は全くの同格ということを忘れないで下さい!」
向けられる視線を介さないようにすることくらい、できる。
「自分の色相はちゃんと管理できています。いくら先輩とは言え職場で、執行官達の目の前で、私の能力に疑問符を付けるような発言は謹んで頂きたい!!」
サイコ=パスの、心の為なんかじゃない。
私が、私自身で在る為になら。
ひとつ目を瞬いて脇を抜けていくその足音を見送り、深く呼吸する。
「あんな言い方…」
身を翻し、ドアをくぐる。
私は変わらない。
変わりたく、ない。