#15 楽園の果実
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「……どしたの。」
意外な程可愛い表情でそう呟いた自称・情報分析の女神様はだけどそんな顔をしてもやはり、”女神”なのだろう。
真紅のツーピースの胸元は大胆かつ魅惑的に過ぎ、椅子に腰掛けたその曲線美もお見事。
同じ女性として、御見それしましたと言う他ない。
『今日もお綺麗ですね。』
最大限出来得る限りの愛らしい笑みを浮かべてそう口にすると、その柳眉が本格的に顰められる。
「…どうしたの。」
『…いえ。いや、非番なのに今日も真面目に美しく出社していらっしゃる唐之杜分析官に差し入れを「えっ、なになにもしかして恋の悩み相談!?」
『…え…』
「いやね、そろそろ来る頃かな~なんて思ってたのよぉ。さ、座って座って!」
『…え、とあの「あっ!何それお酒?ちょぉっとーアルコールの力なんて借りなくてもいいっしょー!若いんだからー。」
下げていたビニールの中を覗き込まれ、勢いに流されるようにして渡してしまう。
赤い輝きで満たされたボトルを目にした気だるげな瞳が、パッと喜色に満ちる様は思わず少し面食らう程で。
「オーセイ・デュレス!に、…サント・ルシー!?どしたのこれー!」
『あ、それは昔「光ちゃんてさぁ、実は超お嬢でしょー?何この美味しそうなローストビーフー!」
『………台所を貸して頂ければ、サラダと簡単なおつまみも作ります。』
「ホントー!?」
こくりと頷き、再び。
『…話、聞いてもらえますか?』
「うん聞く聞くー!」
そして欲を言えば高級ワインより今のこの私の笑顔を、見て欲しい。