#15 楽園の果実
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開いたパクトに指を滑らせ、鏡の前で微笑む。
「………」
カラータイツはちょっと、子どもっぽいか。
「………よし。」
シフォンブラウスに膝丈のスカート、ジャケットの襟元を正す。
<お決まりですかー?>
「うん、この組み合わせでお気に入りに登録しておいて?」
<了解です!>
ホロコスを解き、回しておいたレンジを開ける。
<――もしかしてデートとか!>
「ち、違うよぉ!!」
手に取ったのは、仕事をするようになってからはめっきり使わなくなった色のシャドウ。
「………」
<デートのお相手に、ご贈答品はいかがですかぁ?後は花束のコーディネイト「違うって言ってるでしょ!」
<わああ>と声を上げて漂うのを睨みつけ、立ち上がる。
「キャンセル、メモリー削除。」
<かしこまりましたあっ。推測回路、リセットしまぁーす。>
「キャンディ、なんかニュース。」
そんな素敵な響きの名前を付けるには、相手もその目的地も、少しというかだいぶ、影がある。
<厚生省から、オススメの動画がアップされていまーす。>
「…じゃあそれで。」