#14 あとは、沈黙。
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窓外に見える明かりがいつの間にか、強くなっている。
濃くなった闇に気づくことなく過ごしたこの数時間を、閉じる。
未だ耳に残る、声を。
『………』
ただ来ただけ
ここまで。
だけど
――##NAME1##
あの時手を伸ばしてくれた貴方に、出来ること。
そして私の中に、面影に目を凝らすその、眼差しに
――佐々山
多分私が唯一、出来ること。
そしてもう一度
私も――
<ねぇ>
小首を傾げてこちらを見る瞳を、見返す。
<夕ご飯、食べないの?>
『……そうだね。』
微笑んで腰を上げ、立ち上がる。
ガラス窓の向こう、霧に煙る夜に浮かぶ、弱い灯り。
求めるモノを、そこに重ねた。