#12 3GUNS
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「…事件は昨夜、湾岸地区で発生した。目撃者の証言によれば……おい狡噛。」
ゴボゴボと音をたてるケトルを見下ろしながら、口を開く。
「どうした。」
「今すぐポットの電源を切れ。湯気で眼鏡が曇って文字が読めん!」
「おおーっとスマン。」
差し出されたカップを受け取り、ギノに目を向けて思わず苦笑する。
「確かに眼鏡が真っ白だな。」
「狡噛、これは俺に対する嫌がらせのつもりか?」
「ギノ、気にしすぎだ。ポットは片付けた。」
くるりと回れ右をして自身のデスクに向かう佐々山に内心で首を捻りながら、息を吐く。
「このコーヒーでも飲んで、落ち着いたらどうだ?」
「……説明を続ける。」
無視されたカップに眉を上げ、足を踏み出す。
そうして辿り着いたデスクにカップを置くと、『すいませ…』と何故か口元を手で隠す佐々山。
「?」
その様を見ながら椅子を引いた時、廊下の向こうに見えた給仕ドローン。
「お、きたか。」
『…ヤバ…お腹いた…』