#12 3GUNS
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茶色い斑のできたコミッサちゃんに駆け寄ってきた宜野座さんを見て、顔を戻す。
涼しい顔をしてコーヒーを飲むその横顔に、指を突きつける。
『せ、セクハラ…セクハラですっ』
「ちょっと冗談を言っただけで……全く生きにくい世の中だな。」
そう言った狡噛さんの表情にはしかし、世を嘆く気配は全くない。
『嘘だ!絶対冗談じゃなかった!!ってか冗談か本気かの問題じゃないしっ』
「おい佐々や『先輩!』
眉を寄せてこちらを見上げたその手に握られた、変色したハンカチに『すみません』と謝ってから隣を指差す。
『セクハラされました、この人にっ』
「何だと…?」
「ギノ、冤罪だ。」
制するように上げられた手を払いのけ、眼鏡を押し上げた宜野座さんに口を開く。
『宜野座さんも聞いたでしょ!狡噛さん、私のコス…つか、つっ…使おうとしたんですよ!!』
怪訝そうに瞬かれた瞳に、瞬き返す。
「………何に。」
音の絶えた一瞬後、がくりと下げた肩にあたった愉快そうな短い笑い声。
『~っ』
「おい、何にだ?」
「意外と上手いな、このコーヒー。」