#12 3GUNS
夢小説設定
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「付き合いきれん…」
だらしなくベンチの背に頭を預けた狡噛さんに、宜野座さんがきつい目を向ける。
「お前の挨拶のポーズが、やはりまずかったんじゃないのか?」
「あ゙?」
「あれ程言ったにも関わらず、全くなっていなかった。」
「…おい、ギノ…」
凶暴な笑みをズームアップ。
我ながらいい絵が撮れていると思う。
『まあまあいいじゃないですか。狡噛コミッサちゃん、かなり可愛かったですよ?』
言いながら隣に腰掛け、スーツの襟元を正す。
「…自分は撮ったのか?」
何を問われているのか分からないままポケットを探るその顔を見返し、ああと合点する。
『撮りましたよ、ちょっとだけ。』
「じゃ、俺の分も後で焼いてもらうかな。」
上げた口の端に煙草を挟んだ狡噛さんの横顔に、宜野座さんがきょとんと眼鏡の奥の目を瞬く。
「?何に使うんだ?」
「そりゃお前…いや、止めておこう。」
流れた密やかな笑いと紫煙に知らず傾く、手の中のコーヒー。
「?何で…――あ、おい馬鹿佐々山!備品がっ」