#11 パンドラの箱
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
-おまけ-
常より難しい顔でドアをくぐってきたその姿に、眉を上げる。
「どうした、狡噛。まだ例の覗き魔のことを考えていたのか?」
「ああ…佐々山の話がどうも勘違いに思えなくてなぁ。だが、あの宿には俺達以外には宿泊客はいなかった…従業員のアリバイもある。だとすると……一体ホシはどこから浴場に忍び込んだのか……」
「さてと、先に上がらせてもらうぜえ。」
と徐にジャケットを手にした征陸が、椅子を引いて立ち上がる。
「最近フケるのが早いな、とっつあん。」
「早く帰って今書いてる絵を仕上げちまいたいのさ。」
「趣味の油絵か…そんなに入れ込んで、何を書いてるんだ?」
「出張捜査でインスピレーションを得てなあ。今回は裸婦画!女性ヌードに挑戦中なんだ。じゃお先!」
同じようにその背を見送っていた狡噛が、くるりと振り返る。
「なあギノ、この間の捜査で…あの温泉宿を選んだのは誰なんだ?」
指先で弄ばれるタバコを見ながら、顎に手を添える。
「征陸だ。以前行ったことがあるからと…強く勧められてな……」
みるみる顔を強張らせるその顔と比例するように、嫌過ぎる予感が思考を占めていく。
「「…まさか――!!」」
-終わり-
あとがきです。
ラジオ第4回。
熱湯に耐えるコウちゃんに笑いすぎて死ぬかと思いました。
そしてとっつあんの冗談に容易く動揺するのにも笑
この和やかムードなドラマを聞く度、本編の3人を見るのが辛くなります…特に後半。
それでは今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました。
'13,11,15 REIRA
*作業用プレイリスト
"A Drop In The Ocean" Ron Pope/"All Alone With You" EGOIST/"流星群" 鬼束ちひろ