#11 パンドラの箱
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「しかし、随分と簡単な仕切りだな。」
落ち着かなげにしていたコウがやっと普段通りになり、石に後ろ頭を預ける。
「元々混浴だったんだろうなあ。何しろ…」
半身だけ出し、身を捻る。
「ここから見れば女風呂の中が丸見えー「なあっ」
「たははは、冗談だよ。そんなわけあるかい。」
すっかり心地よい温度になった湯にざばんと体を戻し、隣を見上げる。
「……コウ、お前何を慌ててるんだ?」
「…いやぁ…」
ため息を吐いて言葉を濁すのに笑い、同じ様に頭を預ける。
「も、勘弁してくれよ…。」
タオルを顔にあてたコウにもう一度笑い、肩を鳴らす。
「まあーちょっと目がキツイが美人だし、素直で良い娘だ。加えてスタイルもいい。」
「………。」
「ああ、そう言えば俺も若い頃はどっちかってえと、ああいう娘の方が好みだったなー。」
「……へー。」
薄っすらと赤みを帯びた顔に思わず吹き出し、その逞しい肩を叩く。
「まだまだ若いな、コウ。」
「………。」