#11 パンドラの箱
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「この辺りはね、昔から湯治場として有名なんだぁ。」
『へーそうなんですかー…――っあっつ…!』
「どうした、この程度で降参か?」
壁の向こうに広がる夜と湯気にやっていた目を戻し、鼻で笑う。
「はっ、とっつあん…言ってくれるじゃないか。……くっう…っ」
熱いにも、程がある。
加えて認めざるを得ないことに、他の要因もあって意識が乱れる。
「…――っふー……一度首まで浸かっちまえば、どうってことないな。」
それでもなんとか堪え、息を吐いた
「そっちは入れたかー、光ちゃーん?」
のに。
『は、はいなんとかー……でっも…熱すぎてもうヤバイです肌がっ』
「………」
「無理はするなよー。」
愉快そうに笑って応えるとっつあんの神経が、分からない。
「おい、どうしたコウ。」
「…いや、別に。」
「そうかあ?あーいやあーいい湯だぁー。」
「………。」