#10 Plastic Beautiful World
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「喉が焼ける…何だコレはっ…う…」
苦しそうに咽ながら体を曲げるギノに、六合塚が視線を合わせる。
「スピリタスはアルコール度数96度の酒ですから、監視官は無理、しない方が…」
「い、いやだいじょぶだ。」
『見た感じだいじょぶじゃあなさそうですけどね。』
こちらを見る佐々山は何故か、そしていつの間にか、一人やや離れたところに立っている。
「今度こそ俺がやる……それにしてもこれでアルコール度数96度か…」
小さな笑い声に眉を上げ、視線を戻す。
「おいギノ…?」
「生まれて初めて本物のアルコールを摂取したが、喉元を過ぎれば、それ程のことではないな……」
怪しい足取りで一歩踏み出したギノが、再び酒瓶を掲げる。
「この程度で酔いが…回っ…て、いるようじゃあ……狡噛ィ。おま…えも大したことな…」
「監視官!?」
「おいギノ、大丈夫か!ギノ!!」
がっくりと膝を折ったギノが、ぱたりと力なく倒れる。
『六合塚さん!』
「あ、はい!」
ドミネーターをホールドした佐々山の呼びかけに、六合塚が打たれたように応答する。
『巡査ドローンがシアター入り口近くで対象と思しき反応をキャッチ。行きましょう!』