#10 Plastic Beautiful World
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六合塚の言葉に、またも吹きそうになりながらウォッカを口に含む。
『えー!やんないん「なっ、こんな所に大型ドローンだと!?」
『へっ、いやいや宜野座さん!?』
驚いたような佐々山の声に、顔を上げた瞬間――
「狡噛!危ないっ」
「!?――うぐっ…」
伸びてきた腕に突き飛ばされ、唇を拭いながらたたらを踏む。
「何だギノ……っくそ口に含んでた酒飲み込んじまったっ」
「スマン!今のドローンはどうやらただのホログラムだったようだ。しかしホロを被せて攻撃をしてくる可能性もある。注意しろ。」
「奴め、ふざけた真似を…よし、もう一度…」
ボトルを煽った途端鼻から抜ける、強烈な匂い。
「今度はビルの外壁が崩れるっ、避けろ狡噛!」
「!?――うぐっ…」
「ふぅ、またホロだけか……」
前髪を整えたギノに咳き込みながら口を開くと、六合塚の怒声が飛ぶ。
「何してるの狡噛!早くシステムを作動させて!!」
「ん待て、六合塚…っさすがに俺も……こう続けざまに飲むと…っ…」
ただでさえ歪んでいた視界が、今度は色を濃くして回り始めた。